宮永 岳彦(みやなが たけひこ)「椿」

 

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宮永岳彦氏の椿の静物画です。

宮永氏は1919年に静岡県で生まれ、名古屋市立工芸学校(現名古屋市立工芸高等学校)を卒業、松坂屋名古屋本店に入社した後、兵役を挟んで松坂屋銀座店宣伝部で勤務しましたが、勤務の傍ら様々な創作活動を行い、日本芸術院賞など数多くの賞を受賞しました。1987年に亡くなられましたが、その間、画家、イラストレーターとしての多才な能力により様々な作品を世の中に送り出しました。中でも特に有名なのは「ぺんてるくれよん」のパッケージです。男の子と女の子が向かい合って絵を描いているイラストは皆さんもご覧になられたのではないでしょうか。また、小田急ロマンスカーのカラーリングなども担当されたそうです。氏が得意としたのは人物画で、童画や週刊誌の表紙、押絵など多くの作品を残しています。1974年にはブラジルの日伯文化協会の依頼を受け、当時の皇太子(今上天皇・明仁親王)及び皇太子紀(現皇后)の肖像画を宮内庁の正式な許可を得て描いており、明治期以降で天皇の所蔵画を描いた唯一の画家としての栄誉にも浴しています。

今回私が手に入れたのは、椿の絵の静物画です。木質系の花瓶に赤と白の椿の花がささっています。バックは黄土色でしょうか、額縁の華やかな金色ととてもマッチしています。花瓶はこげ茶色で木質感を出すため、絵の具を何層も塗り重ねられています。とても「上品」な絵とといえるのではないでしょうか。

部屋に飾ったところ部屋全体がとても明るくなりました。紅白の椿と華やかな金色の額は縁起物としての意味があるのかもしれません。最近は、米中摩擦の余波で私の株式運用も惨憺たる状況が続いてきましたが、この絵を部屋に飾った頃からようやく底入れの気配がみられるようになってきました。来年はこの絵のご利益を得て、損を取り戻せたらと期待しています。